頭部固定装置+オペラント行動実験装置
比較的安価に作れる頭部固定装置とオペラント行動実験装置を自作しました。
頭部固定装置について
加工されたアクリル板を用意し,以下の手順でアクリルサンデー接着剤で貼り付けます。
アクリル板は2万円程度です。
ヘッドプレートは横 500 mm, 縦 250 mm 厚さ 2 mmのものを想定しています。
動画のようにプレートを差し込み,かんぬきをして抜けられないようにします。
組み立て(番号(◯で囲まれていないもの)は寸法ファイルと対応)
①
・WistarやLong-Evansの場合,固定時に被験体は四肢で立ったような状態になります。
寝そべらせる場合は,ゴムマットを敷いて高さを調節すると良いです。
オペラント行動実験装置について
足元に置かれたレバーを押すと,パイプ内に水が溜まります。それを舌で舐めとるという仕組みです。
スイッチとバルブは合わせて4千円程度です。
動作の様子
stlファイル(以下のURL)を3Dプリンタで出力し,M3ネジを用いて,写真のように留めます。
ドリルでの穴あけが必要なのでinfill率は100%で出力します。
飲み口スタンド
https://drive.google.com/file/d/1dhj52RRF49xb55WfolW0Mwat6p5DLuEw/view?usp=sharing
レバー
https://drive.google.com/file/d/1LcZeXz0PtJN6mJaWM3ycF5BeN1z5Ap5J/view?usp=sharing
組み立て手順(飲み口スタンド部)
①
![]() |
1と2のネジ穴を合わせ,M3ネジで固定 図のように持ち, 右側の出っぱりの3をM3ネジで固定 |
②
![]() |
5の底面に6,7の順にネジ穴を合わせ, 底面からネジで固定 |
![]() |
左図を上面から見た場合 |
飲み口は真鍮性パイプを丸ノコでカットし,写真のネジを用いて固定しています。
この長さを調節することで,被験体の口とパイプとの距離を調節します。
静電容量センサを用いて水舐め反応を測る場合,パイプは導電性の良いものを選びます。
私は安価な真鍮性のもの(外径7 mm, 厚み 0.5 mm)を選びました。
組み立て手順(レバー部)
マイクロスイッチ(GTIWUNG)でレバー押しを測定します。
![]() |
赤丸箇所にバカ穴を開け, |
![]() |
バカ穴を左から6番目,上から3番目の穴に合わせ,M3ネジで固定 左側の台に図のように,4をネジで固定し,スイッチをバネが1の縁にのるように合わせ, 4の穴でM2ネジを用いて固定 (図は左から1,上から3番目の穴にスイッチの奥側の穴を固定) |
・レバー可動域について,下側のストッパーはスイッチが,上側のストッパーは2にネジを差し込むことで調節できます。
・パイプの角度は持ち手を折り曲げることで調節できます
持ち手側が変形するためか,常に固定していると保持力が弱くなるので,未使用時は持ち手を解放しておきます。保持できなくなったら交換します。
パイプへの水の供給には,テルモ50mLシリンジと高砂電気工業のピンチバルブを用いました。
図のように配置しました。
パイプのサイズによっては水が勢いよく飛び出すかもしれません。そのときは,少し高くなりますが,弁解放中の流量が一定になるようなバルブを選ぶと良いかもしれません。
レバーは強力な両面テープで直接保持しています。
装置はArduinoを用いて制御しています(別記事に記載予定)。
自身で使う範囲であれば,ファイルはご自由に使ってください。
装置作成の参考になれば幸いです。
お忙しいところ失礼します
返信削除研究には全く関係ないのですが授業について先生と連絡を取る手段がなくこちらに投稿させていただきます。
大学で先生の授業を受けている医学科1年の者です
資料にある目次には洞察学習と観察学習と書かれてあるんですがその次の資料には模倣学習と観察学習と書いてありどちらが正しいのか教えていただけますと幸せます。
解答は大学のメール(f063ebw@以下は大学のメールアドレス)に送っていただけると嬉しいです。